人間の体は100兆個を超える細胞から成り立っています。
体重の約65パーセントを占める水分の約3分の2は、この細胞内に存在しています。
そして残り3分の1は、細胞と細胞の間に存在する細胞間液と血液にあり、それぞれ生命を維持するために働いているのです。
人間は、水と睡眠さえしっかりとっていれば、たとえ食べものがなかったとしても2~3週間は生きていられると言われています。
しかし、水を一滴も取らなければ、せいぜい4~5日で命を落としてしまうことになります。
体内の水が不足することを脱水症状と呼んでいますが、脱水症状をおこすと、体温を調節する汗が出なくなり体温が上がってしまいます。
また、汗や尿が出なくなるため体内に老廃物が溜まり、血液の流れが悪くなり、全身の機能が障害を起こして、死に至ってしまうのです。
まず、体重の約2パーセントの水分が失われただけでも、口やのどの渇きだけでなく、食欲がなくなるなどの不快感に襲われます。
約6パーセント不足になると、頭痛、眠気、よろめき、脱力感などに襲われ、情緒も不安定になってきます。
さらに10パーセント不足すると、筋肉の痙攣が起こり、循環不全、腎不全になってしまい、それ以上になると、意識が失われ、20パーセント不足で死に至るという報告がされています。
脱水症状になる前にしっかりと水分を摂るようにしましょう。