ミネラルウォーターのミネラルって何?
ミネラルウォーターには、カルシウムやマグネシウムなどさまざまなミネラルが含まれます。
でも、よく考えると「ミネラル」ってよく聞くけど、何でしょう?
そこで今回はミネラルにはどのような種類があるのか、どのような効果があるのか、どうやって水を選んだら良いのか解説します!
ミネラルとは
ミネラルとは体を構成する「酸素、炭素、水素、窒素」以外の元素のことで、無機質と呼ばれることもあります。
ミネラルは体の中で合成できないので食物から摂る必要があります。
ミネラルが不足したり、あるいは過剰に摂った場合、欠乏症・過剰症や中毒など、さまざまな不調の原因となることがあります。
(出典:厚生労働省,"ミネラル|e-ヘルスネット")
多量ミネラルと微量ミネラル
厚生労働省が定める、「日本人の食事摂取基準(2020)」では、以下の通り1日の摂取量が100mg以上の多量ミネラル5種、100mg以下の微量ミネラル8種が示されています。
多量ミネラル | ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン |
微量ミネラル | 鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン |
ミネラルのはたらき
では、これらのミネラルが体内でどのように働くのでしょうか?
(以下、厚生労働省,"日本人の食事摂取基準(2020)”による)
カルシウム
ミネラルの中で、私達の体の中で最も多く含まれるのはカルシウムです。
体重の 1〜2% を占め、その99%は歯や骨を形成しています。
骨粗しょう症や骨折防止になるという研究報告もあります。
マグネシウム
長期にわたるマグネシウムの不足が、骨粗鬆症、心疾患、糖尿病のような生活習慣病のリスクを上昇させることが示唆されているものの、更なる科学的根拠の蓄積が必要とされています。
カリウム
健康な人で、下痢、多量の発汗、利尿剤の服用の場合以外は、カリウム欠乏を起こすことはまずないとされています。
しかし日本人はナトリウムの摂取量が諸外国に比べて多いため、ナトリウムの尿中排泄を促すカリウムの摂取が重要と考えられます。
ウォーターサーバー、ミネラルウォーターの選び方
ではミネラル摂取の観点から見ると、どのようにウォーターサーバーやミネラルウォーターを選べば良いのでしょうか?
結論から言うと、「ウォーターサーバーやミネラルウォーター選びで、ミネラルは気にしなくてOK!」です。
なぜかというと、体の必要量に対して水から摂取できる量が少ないためです。
意外と少ないミネラル含有量
あるウォーターサーバー会社の、硬度が比較的高い(=含有量が多い)水について、厚生労働省の20歳男女の示すミネラルの必要量や目標量に対してどのくらいのミネラルが含まれているかを調べてみました。
結果は以下の通り。
一番割合が高いカルシウムですら男女ともに3%未満です。
カリウムに至っては男女ともに0.1%程度です。
水からのミネラル摂取は、多少の足しにはなるかもしれませんが、あまり期待できないことがわかりました。
ミネラルは水に頼らずバランスのいい食事で摂取しましょう。
まとめ
人の体はミネラルを生成できませんが、体に欠かせない大切なものです。
バラスのよい食事でミネラルを適切に摂取しましょう!